第12回「グリム童話賞」決定しました(1/19)

昨年4月より募集をおこないました「第12回 グリム童話賞」について、慎重かつ厳正な審査を行った結果、下記の通り入賞作品並びに入賞者が決定しました。

【一般の部】
大 賞 
 「白い背中」 久門 麻耶海(北海道)
優秀賞 
 「なが~い道」 かさ まつこ(大阪府)
佳 作 
 「少年タクシー」 前村 絲(群馬県)
 「みちくさ原っぱ」 いながき ふさこ(神奈川県)
 「雨のえんそく」 井手 孝史(千葉県)

【中学生以下の部】
大 賞 
 「トムの旅」 粂川 桃帆(栃木県)
奨励賞 
 「七色の木」 木佐貫 泰雅(兵庫県)
 「メロディーロード」 佐藤 真由香(広島県)
 「ぼくとネコと長い坂道」 西永 朋加(静岡県)
 「道のキモチ」 鈴木 芽依(静岡県)

入賞者の皆さまには、1月16日付で、贈呈式のご案内をお送りしました。
作品応募時に結果通知を希望された方へは、本日通知をしております。
選考委員から特別な評のない場合には、個人への作品の講評はいたしません。

第12回入賞作品集は、グリム絵画展の入賞作品と合同で、2月初旬発行予定です。
販売はグリムの館 売店のみで行います(書店販売はしません)。
作品集の詳細、郵送での販売方法については、改めてお知らせいたします。

[選考委員選評](要約、抜粋しています)
平成23年は、日本人にとって、忘れることのできない年であった。
未曾有の震災と甚大な被害、いまも予断をゆるさない被災の現実は、私たちの心と体をいまも揺さぶりつづけている。
そういう現実のなかで童話になにができるだろうか? 
それでも、全国から一般の部では339編の創作が本賞に寄せられ、「語ることをやめない」「新しい創造をもとめる心」は、けして挫けてはいなかったことがしめされた。
寄せられた作品群をまえにして、選者たちも、心をひきしめ、いま書くことの意味を問いかけながらの選考であった。

中学生以下の部は、眼鼻だちの整ったうまい作品を選ぶのではなくて、若い感覚や表現、言葉のもつエネルギー、さらには身のまわりの現実にもちゃんと眼をくばっている作品に評価を与えようと考える。
作り物の架空のお話を上手に書けばいいというものではない。
ファンタジー・ゲームのシナリオみたいな作品が多いのは、時代がらしかたがないとは思うが、大事なのは「心」を描けているか? いや、描こうとしているかのとりくみのように思う。
奇抜な事件がおこれば、おもしろいというだけでは、創作する意味が弱くなるのではないだろうか。大人には思いもおよばない感性をいつも期待している。

★入賞作品の取り扱いについて★
入賞した作品の著作権は主催者(財団法人グリムの里いしばし)に帰属します。
作品を商業誌、個人誌、ホームページ、ブログ等に掲載する場合には、事前に許可を得てください。

★入賞作品以外の取り扱いについて★
入賞作品以外の応募作については、著作権は応募者に帰属します。
応募原稿は、3年間保管したのち処分します(返却はしません)。
その間、主催者が管理する媒体に作品を掲載する場合、またその他の団体から利用の希望があった場合には、直接ご本人へ連絡しますす。

カテゴリー: 童話賞 パーマリンク