昨年4月より募集を行いました「第20回グリム童話賞」(テーマは「7」)について、慎重かつ厳正な審査を行った結果、下記の通り入賞作品並びに入賞者が決定しました。
[一般の部]
大 賞
「白樺の庭」 須藤晏那(東京都)
優秀賞
「夜の向こうに」 たじまはるか(東京都)
「ハヤトの七拍子」 まきうちれいみ(東京都)
佳 作
「狸の愛想づかし」 多田宏(東京都)
[中学生以下の部]
大 賞
「物語の物語」 室井優奈(栃木県)
奨励賞
「7時間目の授業」 荒川智哉(愛知県)
「鏡と二百粒のお米」 菅野紗羽(栃木県)
「七つの貝」 髙橋亜月(栃木県)
入賞者の皆さまには、1月14日付けで、贈呈式のご案内をお送りしました。
作品応募時に結果通知を希望された方へは、本日発送予定です。
選考委員から特別な評のない場合には、個人への作品講評はいたしません。
大賞作品は、2月9日から開催します「第39回企画展」会場にて展示します。
入賞作品を掲載した「作品集」は、電子書籍として販売します。
販売は2月中旬を予定しています。
作品集の販売・購入についてはこちらでご確認ください。
作品集には、入賞作品8編と、選考委員による総評、各作品への講評も掲載しています。
[審査員講評](要約・抜粋しています)
今回のテーマは「7」という数字。昔話にはよく出てくる数字であり、幸運を運ぶ数字とも言われる。そのような伝統もあり、また先入観もあるゆえに、創作としてはなかなか考えどころのあるテーマであったと思う。
一般の部 大賞に選ばれた須藤晏那さん「白樺の庭」は、ヨーロッパ・ファンタジーの影響を感じさせるが、清新な発想とのびしろのある筆力を評価されての受賞となった。
中学生以下の部 大賞作品、室井優奈さんの「物語の物語」は、物語を作る工場へ出かけていく話。物語の世界で遊んだり、現実世界とはちがった経験をしたりという貴重な実体験を取り込み、ただの作り話ではないものを感じさせてくれた。
◆下野新聞(1/31付)に掲載されました。
→「室井さん 2年連続大賞 グリム童話賞