第18回「グリム童話賞」決定しました(1/17)

昨年4月より募集を行いました「第18回グリム童話賞」(テーマは「山」)について、慎重かつ厳正な審査を行った結果、下記の通り入賞作品並びに入賞者が決定しました。

[一般の部]
大 賞
「キツネの猟師」 たいら まさお(千葉県)
優秀賞
「小天狗ちぃ坊」 佐竹 喜信(東京都)
「おむすび山のだいこうぶつ」 鬼頭 ちる(東京都)
佳 作
「山に住みたい」 清水 咲良(東京都)
「赤い山」 門田 弘(千葉県)

[中学生以下の部]
大 賞
「しゃべるブタと青い山」 伊藤 仁美(栃木県)
奨励賞
「山のことだま」 山口 美志(栃木県)
「大切な場所」 澤田 綾音(福島県)
「山の動物の大移動」 永石 大地(愛知県)

入賞者の皆さまには、1月15日付けで、贈呈式のご案内をお送りしました。
作品応募時に結果通知を希望された方へは、本日発送予定です。
選考委員から特別な評のない場合には、個人への作品講評はいたしません。

大賞作品は、2月11日から開催します「第37回企画展」会場にて掲示します。
入賞作品を掲載した「作品集」は、電子書籍として販売します。
販売は2月中旬を予定しています。
作品集の販売・購入についてはこちらでご確認ください。
作品集には、入賞作品9編と、選考委員による総評、各作品への講評も掲載しています。


[審査員講評](要約・抜粋しています)
 本年度のテーマは「山」であった。「山」を物語の世界とするには、「山」そのものを主人公とするのか、「山」に住む動物たちのお話にするのか、まずは発想が試される課題であったようだ。結果的に男性の書き手が上位を占めるという結果になった。世代的には年長の方々が経験を活かして取り組んでくださったような感想がある。
 大賞に選出されたたいらまさお氏の「キツネの猟師」は、文章にムダがなく、そこはかとない情感があり、昔話風ではあるが、忘れてはならない大切なことを子どもたちに伝えたい心が感じられた。

 中学生以下の部、大賞を受賞した伊藤仁美さん「しゃべるブタと青い山」は、発想がのびのびしていて、おおらかでステキなメルヘンになっていると評価された。
 今回の応募作品は、いろいろな昔話をしっかり読んでいるなと感じさせる作品が多く、「さあ、自分のお話を書くぞ!」をいう意欲が伝わってきた。中学生以下の皆さんは、「うまい作品」でなくても、子どもでなくては思いつかないような自由な作品を、思い切り元気に書いてほしい。

カテゴリー: イベント案内, 予告, 報告, 童話賞 パーマリンク